1/12 ヤマハXJ400
'80型、ヤマハXJ400(アオシマ1/12)。2010(H22).04.08、完成。
エンジンは400(398)cc空冷8バルブ、4ストローク並列4気筒で、45ps

ヤマハでは400ccクラス初の空冷インライン4で、低回転から高回転までムラ無く回るエンジンと、ソフトなサスペンションながら素直な操縦特性で当時としては人気も高く、後のヤマハの中核をなすバイクになっていくのでした。
尚、Y.I.C.S搭載モデルは'81型からで、フロント・ディスクに6ヶの穴が開いているのが特徴。
で、このモデルはフロント・ディスクに穴が開いていないので、詰まりは'80型と云う事になります。
 
ヤマハXJ400をモデル化してくれる有り難いメーカーは、アオシマさんだけでしょうから、我々は感謝しなければなりません。
で肝心のキットの方はと云うと、各パーツ形状はアオシマらしいおおらかなものですが、しっかりと作ればいい感じに仕上がります。

しかし製作開始から2年以上、或いはもっと掛かったのは、決して作り込んでいた訳では無く諸事情で中断していただけでした。
 
の作品、私の中の第三期の、詰まりデカールを貼ってからクリヤー・コーティングした物です。

キットのデカールは印刷のズレがちょっと酷く、リヤ・カウルのラインも変に分割されている為上手に貼るには無理がありそうで、その上キットを購入してからの経年変化(20年以上は経ってるだろう)による黄ばみ、割れ、癒着も酷いと云う所からこの際自分で作ってしまえと、この時期買ったばかりのアルプス・プリンターで印刷した物を使用して見ました。

印刷したのは、タンクサイド・カバーの各ラインとマーク、そしてリヤ・カウルのラインは分割なしの一枚ものにし、ついでにエンジンのクランクケース・カバーYAMAHAの文字(モールドされてたのかどうかは今となっては忘れてしまいました・・・)と、ナンバープレートも。

結果はアルプス・プリンターの特徴である中間色が苦手と云う所がそのまま出ておりドット・パターンが目立っておりますが、まぁ、遠くから見れば気にならない・・・と云う事にしておきましょう(黒ラインのギザギサも目立ちますが、これはイラストレーターをビットマップ・プリントにしたまま印刷してしまっただけの事です)。

それでもWAVEのクリヤーデカールを使用したのが良かったのでしょうか、とても貼りやすく(タンクのラインが左右で歪んだのは慣れないマーク・ソフターを使った為デカールが必要以上に頑固に張り付いてしまいめげてしまったと云うのは内緒)Mr.カラーのNo.46クリヤーをコーティングしても問題ありませんでした。

出来上がったデカールの感じは如何でしょうか。
 
メッキ・パーツは今回はちゃんとキッチン・ハイターでメッキを落としてから、Mr.カラーのNo.159スーパーシルバーを艶有りブラックの上から吹き、仕上げにクリヤー・コーティングしました。
更にマフラーFフェンダーはコンパウンドを掛けて見ました。
金属感は銀のスプーンと同等の輝きですが、メッキ感は今一歩考察の余地有りと云った所。でもコレはコレで良い感じが出ています。

ヘッド・ライトのレンズはタミヤのエナメル、X-22クリヤーを流し込んで接着。コレは良い方法ですね(レンズの水平が取れずカット・ラインが傾いてしまったのは内緒)。

パイピングモデラーズのプラグ・コード0.56mmを使用。ちょっと細かったかな。
 
ちょっとだけローアングルで撮りました。

400ccの重厚感?が出ているのが良いですね。
 
特にこの手のキットは事前にクリアランスの調整を充分すぎる程しておきましょう。

キットのマフラーは、エンジンとの接合部の部分が何mmか長かった様でしたが作例はそのまま製作してしまい、更にフレームにエンジンを歪んで取り付けてしまった影響もあって、各接合部にかなりの隙間が出来る結果となりました。

又、スイング・アームに接着する部分もちゃんと調整をしておかないと、こんな感じの内股になってしまいました。
皆さんはこんな事にならない様、気を付けましょう。

リヤ・カウルとリヤ・フェンダーのクリアランス等の色々怪しかった所は、エポキシ系接着剤のセメダイン・エクセル(エポA+エポB)で"あーでもない、こーでもない"と云いながら何とか固定させました。
でも良いですね、この"優柔不断"系接着剤は。オートバイの様な組み上げの多いキットには欠かせません。それに私の様な性格の者にもぴったりです。
 
タンクの容量は、平均的な16L

見かけは大柄だが足着きも良く、セル・モーターやジェネレーターをシリンダーの後に持ってくるエンジン設計で、インライン4ながら割とスリムなスタイルに仕上がっている。

キットの、唯一使えたデカール、メーター基部のランプ類実車とちょっと違うのは内緒。

使用カメラPentax K-x、2022(R04).05.20撮影。
 
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