1/12 ホンダXR200R
'81型、ホンダXR200R(バンダイ1/12)。2021(R03).12.17、完成。
通称ME04型と呼ばれ、'81年型b型と云われるそうな。
エンジンは空冷4サイクル195ccの単気筒、OHC2バルブ19ps。
排気音は低音の効いた図太い音だそうです。

因みにこのバイク、市販の競技用車両なのでウインカー等の保安部品は付いておりません。
もっとも当時の規制は緩かったのか?保安部品を独自?に付けて公道を走れる様にしたものもあった様で、実際、資料を探してもその様な車両は多数確認されており、又キットの説明書にも別パーツのウインカー等を付けた公道も走れるタイプにも出来ますと書かれています(私は競技用仕様にしましたが)。
尚、この件に関しては法的な事等、確認はしておりませんので、興味のある方は各自調べて見て下さい。
 
キットはバンダイですが、実車の特徴をとても良く捉えています(まさに実車はこんな感じです)。
各パーツは柔らか目のプラスチックで成型(一部変形してました)され、かなり細かな処まで再現されています。
それは即ち、パーツ間の合わせがピーキーであると云う事(ちょっとフジミっぽいかな)、なので結構手こずりました。

あ、デカールはとても怪しい感じだったので、アルプスのプリンターで自作したものを使いましたが、なんか一回り大きかった様で・・・。
 
200ccのイメージからは小さめの車体を連想するかも知れませんが、大き目のブロックパターンのタイヤからも解る様にがっちりとした軍用車両の様な無骨な感じの車体は大の大人が跨っても結構大きいです。
でもサスペンションの沈み込みは大きく、足つきはかなりいい様で、オフロードの走破性も申し分ないとか。

エンジンのクランクケース?の小さなシルバー部分は、以前紹介したいちごカラーのスーパーチタンコンパスの出番です。
このコンパスでシルバー部分と同じ大きさの円を切り抜いた太目のマスキングテープを貼り、シルバーを吹きました。だって綺麗に筆塗りする自信がなかったんだもん。

接着シロのなかったエンジンガードはエポキシ系接着剤で強引に固定。

あ、フロントフェンダーフレームとの隙間が狭くなりましたね。
フロントフェンダーの接着はもう少し摺り合わせをするべきでした・・・。
 
実はXR200と云うバイクもありますが、それは基本構造こそXR200Rと同じですが、リアサスペンションがバイクとしてはオーソドックスな左右1本ずつあるタイプのもの。
で、このバイクはそれとは違いプロリンク・サスペンション仕様なので"R"の文字が最後に付いてXR200Rとなる訳です。

そのプロリンクサスペンションのスプリングは金属パーツだったので、タミヤのスーパーサーフェイサー(缶スプレー)を吹いてから塗装してます。

あ、スイングアームに貼った"PRO-LINK"のデカールの位置が奥まってちょっと隠れちゃいましたですね。
 
特徴的なフロントカウルは、通称"よだれ掛け"と呼ばれているらしい。

サイドカウルも含め、このカウルの赤と黒の塗分けにはちょっと手間をかけました(聞いてくれる?)。
先ずは全体にグレーサフを吹きます。
それから赤の部分をマスキングしてを吹いてマスキングを剥がし、次に黒の部分をマスキングしてから下地の白を吹き、ボディーカラーの(シャインレッド)を吹きます。
サイドカウルのデカールを貼りデカール部分をクリアーコーティングしてから全てのパーツにクリヤーを吹いて、フロントカウルのヘッドライトのシルバーを塗って、もう一回全パーツをクリヤーで吹き、最後に赤の部分をマスキングしてから黒の部分に半つや消しのクリヤーを吹いて終わり。

セオリーではカウルにを吹いてクリヤーコーティングしてからつや消しの黒を吹く処なのでしょうが、折角綺麗にを塗っても、最後につや消し黒を吹く時に塗分けラインが塗料で埋まってしまってマスキングラインが綺麗に取れずが滲む可能性がありそうだったから。

でもこの方法だと塗分けラインが塗料で埋まる前に綺麗にマスキングのラインが取れるのと、最後に吹く塗料を半つや消しのクリヤーにすると、少々はみ出てもクリヤーなのでそんなに目立たないかなーと云う事で、かなり遠回りですが今回この塗り方に挑戦して見ました。

最も、この方法自体はいつも参考にさせてもらっているサイトさんの方のアイディアであり、今回それを模倣させて貰っただけなのですが、果たして手間をかけた甲斐はあったのでしょうかね(本人は納得の行く仕上がりになったと思います)。

仕上げに、カウル類のリベットはお馴染みの虫ピンの頭を埋め込んでます。
 
このバイクは競技用車両、なのでいつものバック・ミラーナンバー・プレートウインカーもありません。

シートバッグのモールドは意味不明だったのでそれらしく修正し、同時にシートも一緒に縫い目をローソクで延ばしたランナーで再現してます。

シートシートバッグデカールは綺麗に仕上げる為、実験的に手間をかけて見ました(聞いてくれる?)
グレーサフの上からツヤ有りの黒を吹き(こうするとデカールが綺麗に馴染んでくれるのです)、デカールを貼って、その部分だけをクリヤーコーティングしてデカールの段差を消してから、半つや消しのクリヤーを全体に吹きました。

半つや消しの黒の上からデカールを張っても、私のテクニックでは綺麗に貼れそうになかったのでこの方法を試してみましたが、上手く行ってちょっと嬉しい。

そんなに手間をかけたシートですが最後の最後で綺麗にはまってくれず、諦めてエポキシ系の接着剤で固定、その煽りを受けシートバッグが少し浮いてしまったのが残念な処。
折角きっちり収まる様に調整したのに・・・。
 
タンク容量は8L
競技用車両ですが、燃費は街乗り35km/l、ツーリングでは40km/lを超える事もあるとか。
流石はスーパーカブ譲りのエンジン高燃費(とタフネス)です。

メーターはいつものプラ板にメーターのデカールを貼ってクリヤーコーティングしたもの。
今回はメーターのデカールを画像として印刷したモノを使用したので、アップになるとちょっとドットが目立ちますが、それも愛着が湧いて宜しい。
 
今回の悪乗り・・・と云う程の事ではありませんが、資料を良く見るとチェーンカバー?チェーンガード?が付いている写真が多く見受けられ、これは恐らく純正装備だと思ったので適当なプラ板でちょこちょこっと作って見ました。
因みにチェーンカバー?は虫ピンで止めてあります。

でも、そんな所に拘る割にはエンジンの目立つパーツを再現していなかったりと、全体としては一貫性のない仕上がりになってしまいましたが、今回色々な事に挑戦して見たりもしましたので出来上がって見ると、まぁ、こんなもんかと云う感じでしょうか(でも、カッコいいですよ)。

使用カメラPentax K-x
2021(R03).12.21撮影。
 
戻る