1/700 ジオン 水中用モビルアーマー MAM-07 グラブロ
ジオン 水中用モビル・アーマー MAM-07 "グラブロ"(スクラッチ1/700)。
2024(R06).08.23、完成。
全長40.2m、本体重量324.1t。
武装 7連装魚雷発射管×2対空ミサイルランチャー×2クロー×2

アニメ「起動戦士ガンダム」に出てくる敵方の水中用モビルアーマー

モビルアーマー
詰まり宇宙で使用する作業用ポッドを地球の水中(海中)で使用出来る様にしたもの、と云った説明が判り易いかな。
なのでその役割は攻撃型潜水艦と云うより、その大きさや形状から作業用のマニピュレーター(手)を、攻撃用のクロー(爪)に換えたちょっと大き目の攻撃用潜水艇と云う感じかしら。

そして劇中ではご多分に洩れず、あっけなく主人公の"ガンダム"に倒されました。
 
出来上がった"グラブロ"をアップで見ると水上に出ている潜水艦の船体っぽく見えなくもないですが、完成品の全長は僅か5cm、設定では40.2m艦艇?なので1/700にすると僅か5.7cm程。
しかし設定資料では船体後部が後方に少し出ている様に見えるものもあったりします(私は真っ直ぐだと解釈しました)ので、それを考慮するとまあ大きさはこんなもんですか。

尚、「起動戦士ガンダム」の劇中におけるモビルスーツの大きさについては、どうも放映当初はイメージ優先で少々大き目の感じで描かれている傾向があった様ですが、この辺りの事例については後日触れる事と致します。
 
専門学校時代にせっせと作ったものの全部友人にあげ、絶滅したと思われていた自作1/700の"ガンダムシリーズ"の最後の作品。
当時アニメの設定資料とにらめっこしながら1/700にした簡単なイラストを基に、瞬間接着剤プラ板を接着しては削り、重ねては削りを繰り返し作っていたっけ。

覚えているのは"ジム""ボール""アッガイ""ドップ""Gアーマー"は既に手元にはなく、"ミデア"は脱着式で開閉式のコンテナまでも再現しましたが、出来が今一つだったので廃棄、"ギャン"は計画のみ。
そして作りかけて長年放置されていたこの"グラブロ"が、今回机の引き出しの奥から出て来たので、色んな練習がてら完成させました。

と云う事でこの"グラブロ""ガンダムシリーズ"ではありますが1/700なので、一応この1/700ワールド(の番外編)に入れておきます。
 
このシリーズは全てプラ板の積層で作っていたのが売りで、この"グラブロ"もご他聞に漏れず1.2mmのプラ板瞬間接着剤で接着し、凹みは瞬間接着剤プラ等の削りカスを盛って削ると云う古典的な手法で作られている為、本体は非常に強固です。

作例は船体上部しかありませんが、以前は船体下部もちゃんと作り、可動式のクロー部分を作っている最中にモデラーの間で云う処の、所謂"血の洗礼"を受けたのでした。
左の親指の腹をざっくり・・・。
なかなか出血が止まらず、仕方なく近所の外科へ飛び込み3針縫いました、20才の頃の話。
硬いものを切る(削る)時は注意しましょう。

それから暫くはこの作品には手を付けられず、そうこうしている内にガンダム熱も冷め、クロー作りは断念、船体下部と共に廃棄し、船体上部だけはレジン複製の原型位にはなるかなと取っておいたみたい。
 
机の奥から発見された"グラブロ"を練習がてら仕上げましたが、一応その作り方と云うか何と云うか・・・。

プラ板の積層である船体上部は流石に丈夫に出来ていた為、表面をグレーサフ1000(M)で整えただけ。あ、モノアイ(目)とアンテナは適当なプラ板で再現してます。

今回のお題は「筆塗りでつや消しエナメル塗装の上、しかもスジ彫り部を跨いだデカールをシルバリングを起さずに貼り、艶を抑えたクリヤーコーティングをして見る事」(N田氏のコレに影響を受けて・・・)。

なので本体をXF-10フラットブラウン(T)、くちばし等はXF-1フラットブラック(T)、モノアイをXF-2フラットホワイト(T)にXF-7フラットレッド(T)を少し混ぜてコチョコチョっと塗りました。
暑い中の塗装で塗ったそばから乾いていき筆ムラが酷いですがコーティングするのが前提なので気にしない、気にしない。

デカールを貼る位置にN0.46クリヤー(M)を吹き、(ガンダム用デカールを購入すると350円とかしますので)バイク用のデカールを作る時についでに製作したマークとかを貼ります。
頭頂部のスジ彫りを跨ぐ処は少し乾いてからデザインナイフで丁寧に切り込みを入れ、Mr.マークセッター(M)を塗っておきましたが、上手く馴染んだみたい。

その後No.182艶消しスーパークリヤー(M)を吹いたのが間違い・・・。
厚吹きした為ひび割れを起こし、しかもガサガサのつや消しに・・・。まあこれはこの塗料の特性だったので、単に塗料の選択ミス

気を取り直してNo.46クリヤー(M)とN0-182艶消しスーパークリヤー(M)を1対1にした自作半艶消しクリヤーを吹いたら、ほぼイメージに近かったのでこんなもんか。
ひび割れを起こした上から自作半クリを吹いたので、厚塗りになった感じも逆に鋳造肌っぽくていいんじゃない(潜水艦に鋳造肌ってどうよ・・・)。
デカールもシルバリングを起さず、トーンも揃ってと、いい感じが掴めたので良しとしますか。

当初はコレにマグネットを付けて、冷蔵庫にメモ用紙を貼り付けるマスコットにでもしようかなとも思いましたが、モノが大きすぎてメモ用紙が見えねえよ。なので通常のウォーターラインシリーズと同じ1/700ワールド艦船扱い=(1つの完成品扱い)にしました。
 
"艦爆"目線ならぬ"フライ・マンタ"目線。
"フライ・マンタ"とは地球連邦軍主力攻撃機で、うんたらかんたら・・・。
 
顔?のアップ。
ピンクのモノアイが可愛らしい?
鋳造肌もクッキリ再現?

使用カメラPentax K-x、2024(R06).08.25、撮影。
 
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