1/144 MS-07H"グフ飛行試験型"
MS-07H"グフ飛行試験型"(バンダイ1/144)。
2017(H29).06.23 完成。
新しい製作環境下での第一作(の割りにチープなのがちょっと気が引けますが・・・)。
こいつもオリジナル・ストーリー仕様にしようかと思っておりましたが、それ以前にキットの出来がアオシマ・バイク以下・・・いえいえ異常にアバウトだった為(それでも何とかしようと2割程手を付けたものの)放置されていたのを引っ張り出して作りました。

キットとイラストを良く見比べるとかなり「あれ〜?」な部分が見られるので、一応大河原邦男氏のイラストの通りに再現する事にしました(流石にキットのプロポーションにまでは手を出しませんでしたが)。
まずは頭部から、キットは鼻(口?)から出る動力パイプがMS-07B"グフ"の様に後頭部に繋がりますが、イラストではバックパックに繋がっています(資料のある方はよーく見て下さい)ので、その様に加工。
足首パーツも、キットでは前面がのっぺりとしていますがイラストを良く見ると一枚装甲がありますので、こちらも0.5mmプラ板にてその様にしました。
脚部のロケット砲も「あれ〜?」でしたので、発射口を開け、後部のモールドも再現、それに伴いスジ彫りも修正。
膝当て?の凹みはエア・インテークらしいのでピンバイスで開口。
バックパックの中が下から丸見えなのでプラ板で塞ぎ、ついでにエンジン・ノズルの位置をイラストの様に変更と、バックパックの細かなモールドを再現。
後は塗装のし易さ、組み立てやすさを考慮して、足首パーツショルダー・アーマーの後ハメ加工と第2推進エンジンの位置決め加工、見栄えを考慮して口?にスジ彫りを入れたプラ板を接着。
その後トーンを揃える為"半つや消しクリアー"を吹き、控えめに汚してから、最後に動力パイプを太目のビニールコードで誤魔化して、とこんな処です。
しかしながらこれだけキットに手を加えても最後まで愛着が沸かず、ブルー系の塗装も今一つ・・・、最終的には"デカール貼り"も断念、その為余計にオモチャっぽくなってしまいました。
 
今回、新しい塗装ブースの試験運転の為、出来るだけエア・ブラシで塗装する様にしましたが、タミヤのエナメル・カラーとMr.カラーの色名が違いなかなかイメージした色になってくれず、又慣れない製作環境にも戸惑い、更に長期間保管してあったエナメル・カラーがほぼ全滅状態になっていてと変な処で色々苦労しました。
狭いながらも新しい製作環境はもう少し煮詰めて行く必要はあるものの"概ね良し"と云う処です。

使用カメラPentax K-x、2017(H29).06.27撮影。

 
所謂"一年戦争"当時、ウェーブ(女性兵士)ながらMSパイロットとして八面六臂の活躍を演じて来たユーリ准尉(現在は中尉)は、しかし戦争終結後は後方勤務の事務方に廻され、ストレスを溜める日々を過ごしていた。(終戦から1〜2年後の設定です)

整備兵 A 「さてと、概ね調整も終わったから、後はパーソナル・マークと固有ナンバーを描くだけだな。」
整備兵 B 「でもこんなモビル・スーツを使うなんて、中尉も結構"変りもの"ですね。」
ユーリ中尉の声 「うるさい!」
整備兵 A 「そうは云うがこいつのエンジンは、あの"スカート付き"(ドム)と同じ熱核(!)ジェットだからな。重量が軽い分かなりの機動力はある。」
整備兵 B 「武装は固定のものだけですよね・・・。」
整備兵 A 「ああ。だが"打ちっぱなし"とは云え180mmのロケット砲が4門に、両腕の75mm5連装機関砲が2門もありゃ、中尉には充分だぜ。
最もこの基地じゃモビル・スーツに雑用もこなしてもらわなけりゃならんから、いずれ両腕はノーマルのマニュピレーターに換装する事になるだろうが、その方がかえって色んな武器が使えていいんじゃねえか。」
 
とまあ、またまた妄想してしまいましたが如何だったでしょうか。
もっとウォー・ゲーム的に深く突っ込んでも良かったのですが、このキットの出来だとこれ位が限界でしょう。
でも、このモビル・スーツ、結構好きなんですがね。
 
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