1/12 ホンダ・ストリーム
'81 ホンダ・ストリーム -TB-07-(アオシマ1/12)。2023(R05).05.07完成。
空冷49cc、2ストローク単気筒3.8ps

今や街角でお馴染みの3輪スクーターのご先祖様
当時はテクノとか云う無機質で近未来的なモノが流行っており、そこに登場した実にSFチックな乗り物と云う事で話題となりました。
その後ブームは去ったかと思われましたが、水面下ではちゃんと生き残っていた様で、現在では街角で色んな業種の方々が当たり前の様に乗っておられるのをよく見かけます。

そう云えば昔、友人のT根川君がこれのシルバーに乗ってたっけ。(デカールシルバー用のみだったので赤用を自作)
 
キットはアオシマですが、どうもハズレのキットを買ってしまった様で"手こずる"とか云うレベルを遥かに超えておりました。

パーツ欠損こそなかったものの、肉引け穴開きは当たり前、何より手こずったのは金型がズレているのかパーツの形状が大きく変形・・・、変形? どう見ても別物ですがな。
それをパーツ1つ1つ作り直しつつ、塗装し易く"後ハメ接着"出来る様に加工しながら製作致しました。
まぁ、幸か不幸かパーツ数が少なかったのと、このキットを最後まで(ちゃんと)作ったものを見た事がなかったので完成させて見たいと云う、只それだけの事を原動力に途中で何度も挫けながら、漸く完成させたのでした。

アオシマさん、Rスイング・アーム可動とかフロント・パネルシートの開閉のギミックも良いですが(私は全部固定!しました)、その・・・、もう少し頑張りましょう、ね。
このキット買った人(価格からすると特に子供)はちゃんと作れているんでしょうか。
私はたまたまハズレキットを買っただけなのでしょうが、余計な事まで考えさせられてしまいます。

"後ハメ接着"。それはプラモデルにおける1番美味しい処
私はこれを1杯機嫌になりながら行なうのを楽しみにしております。
なので酔っ払っていても安心して製作出来る様に、パーツ修正段階から如何に接着剤がはみ出さずに上手く組み上げられるかを考えて加工するのです。
勿論"後ハメ接着"には他にもメリットが沢山あり(デメリットは当たり前ですが超面倒臭い)、当然このキットもそれを多用しております。
 
全体的なボディ・ラインの流れには気を使いました。
後、バンパーはもう少し丸みを出しても良かったな。何かカクカクして見えるのが気になる・・・。

このステップ部のフロアマットには穴が空いておりましたが、マットのモールドを消さない様に何とか埋める事が出来ました。

他のバイクと同じ様に作っていたらスクーターらしからぬツヤになってしまったのはご愛嬌。

もともとヘッドライト・カバーの中は何もなく覗くと奥が丸見えだったので、余っていたタミヤの1/12RG250-ガンマ-ヘッドライトを加工し裏から接着しました。
何とか格好はついた様ですが、実はこのカバーのモールドも右に(左だったか?)何mmかズレており、それに合せて接着してしまったので当然ヘッドライトの中心もズレております・・・。

ズレていると云えばFパネル下にあるホーン用のダクトも大きく(どっちだったか?)ズレており、ここはエッチング・ソー(H)でダクト部分を切り出し元の位置に接着後周りをパテ埋めして均して・・・うんたら、かんたら・・・。
 
ヘッドライト以外に手を加えた処ではー
バックミラー=SM-04スーパーステンレス(M)研ぎ出したプラ板のはめ込み
ハンドル=作り込み、"ラビットカー"で使ったNo.09ねずみ色1号(G)で塗装。
メーター=デカール+No.46クリアー(M)のプラ板を"後ハメ接着"
パーキング・ブレーキ=適当なプラ板で追加。
シート=形状修正後No.40ジャーマングレー(M)で塗装。
ナンバープレート=自作デカール+プラ板に置き換え、その後No.46クリアーコーティング。
マフラー=2mmプラ棒で追加。
シート・ステー=作り込み!
その他は、ひたすらパーツの形状修正と"後ハメ"接着用の工作に明け暮れました。

と云う事で"今回の悪乗り"
それはこのキットを買った事・・・。
最低でも買う前にお店の人に断って中身を確認しましょう。
もし運悪くこの様なキットを入手してしまったら、それには手を付けずパーツ取りとか銘打ってオークションにでも出品すれば、長年苦労する事も無くなるでしょう。
 
ハンドル周りは情報量が多くになりますね。

シート下のタンクには4Lのガソリンが入ります。

使用カメラPentax K-x、2023(R05).05.16、撮影。


"☆作りかけの・・・"からの脱却
製作途中の図。
正に低価格のプラモデルと云った感じです。
 
全てに於いてパーツの形状が???な今回のハズレキットですが、これは変形以前、設計からの問題点
リア・エンジンのブロックが中心線よりも5mm右にズレております。
資料にもそんな事は無く、どう考えても・・・。
仕方なくRスイングアームの取り付け位置を左に5mmずらして後ハメ接着しました。

上記の2枚は2012(H24).02.12撮影、使用機種、不明。
 
ハンドル部は裏がスケスケだったのでプラ板で塞ぎ、工作と塗装の関係からレバーグリップを切断後、後ハメ接着

このショットは使用カメラPentax K-x、2009(H21).02.20、撮影。
この時点でまだこれだけしか進んでなかったんだ。
 
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